今さらだが、SHUREのSE425を購入し音を楽しんだ。SE425から流れる音は澄み渡る世界だった。
今さら購入したSE425
2010年にSHUREから「SE425」が発売された。きっと、発売された当時も今日と変わらず暑い日だったのだろう。
あれから12年が経った2022年。私はSE425を購入した。
購入した理由は2つ。1つ目は「SE425のレビューが他と比較して少なかった(SE215が圧倒的に多い)」から。2つ目は「10年以上販売されているイヤホンが気になった」から。
10年以上も愛されているモデルがSE425。色などのわずかなモデルチェンジはされているが、ほとんどは発売当初と変わっていない。
なぜ、10年以上愛されるのだろう。それを私の耳で確かめる。
SE425のレビュー
こちらがパッケージ。
SE215よりも大きめのパッケージだ。
\開封!/
同梱物はこちら↓。
取扱説明書はもちろんのこと、ケースに本体、イヤーピースが付属している。
ケースの中にはシリコン製のイヤーピースと変換器(3.5mm to 6.35mm)が入っている。
シリコン製のイヤーピースと一緒に掃除棒が入っている。イヤーピースと形状・サイズの異なるシリコン製とウレタン製がある。
本体に付属しているケーブルは3.5mm端子になっている。
SE425もリケーブル可能になっている。
SE215とSE425の見た目を比較する。
SE215のほうが丸みを帯びた形状になっている。SE425のほうが角が多い形状だ。
SE425のほうがSE215よりもやや大きめである。搭載するドライバーの種類・数が異なるため、SE425のほうが中身が詰まっている。
SE215のドライバーは片側1基のダイナミックドライバーなのに対して、SE425は片側2基のバランスドアーマチュアドライバーを搭載している。
実際に耳に着けてみるとこんな感じ。
SHUREらしいフィット感。頭を振ってもズレにくい。小ぶりな耳でもしっかりと着けられる。
では、実際に視聴してみよう!
まずは、SE215。
言わずもがな、安定的なサウンドだ。片側1基のダイナミックドライバーといっても低音がズンズンするわけではなく、見通しがよい。SE215のSpecial Editionのほうが低音がズンズンする。
次に、SE425。
これ違う、と感じた。カマボコ型の音。中域が強めですべての音域が鳴っている。高音がシャリシャリするわけでもなく、低音がズンズンするわけでもない。何にも味付けがしない。良い意味で「無味無臭」である。
視聴にあたり、1曲だけでなく複数の曲を聴いた。女性ボーカルの曲や男性ボーカルの曲。声のトーンも幅広く。様々な曲を聴いて感じたことは「無味無臭」。言いかえれば、そのままの音が聴こえるといった感じだ。
これは良い!
SE425は味付けがない分、素材そのものを楽しむことができる。曲のそのままを楽しむだけでなく、プレイヤーやケーブルの違いを楽しむこともできる。つまり、曲の良さやプレイヤーの良さ、ケーブルの良さ……などを表現できるイヤホンであるということ。
SE425は曲やプレイヤー、ケーブル、イヤーピースで化ける可能性がある。もちろん、エージングでも化ける。これは味付けが楽しみになる。
SE425の上にはSE535(1DD・2BA)とSE846(4BA)がある。こう来たらSE535を買うべきかもしれないが、SE846を買いたくなる。SHUREのバランスドアーマチュアドライバーの凄さをもっと知りたいという自分がいる。
しばらく、SE425で楽しむよ!
Report:R-kun(情報保管庫)
Photo:R-kun Office
Screen shots:SHURE