Wordで文章を作成するときに使ってほしいフォントを紹介します。ぜひ、明日からフォントを変えましょう!!
普段はどんなフォント?
皆さん、文章作成でWordは使いますよね? 私もWord、よく使います。
そのWordでどんなフォントを使っていますか? たぶん、明朝体を本文のフォントとして使っているでしょう。私も一緒です。
では、どんな明朝体を使っていますか?
ひょっとして、「MS明朝」ですか?
MS明朝を使っている皆さん、ちょっと使うフォントを改めてみませんか? MS明朝より優れたフォントがあるんですよ~。
MS明朝は見にくいよ
MS明朝は読みにくいです。MS明朝が読みにくいことは、Windowsユーザーがよく分かっていると思います。
上の画像では、MS明朝・10ptで作成した文章を230%にズーム表示しています。
では、MS明朝・10ptで作成した文章を140%ズーム表示にしてみましょう。
どうでしょう? 文字が潰れてしまい絶望的です。細部がカクカクしちゃっています。
実は、、、MS明朝は解像度が低いモニターに最適化されるようにMicrosoftとRICOHが共同開発したものです。解像度が低いモニターが主流だったかつては、MS明朝でも問題ありませんでした。しかし、フルHDや2K、4Kモニターが主流となった今日ではMS明朝は最適ではありません。
なぜ、MS明朝を使うのか?
では、どうしてMS明朝を使うのでしょうか?
それは、MS明朝が根付いているからです。
現在、暮らしの中に存在する文書の雛型は、MS明朝で作られています。それゆえ、MS明朝で作られたものは日常に溢れているのです。さらに、MS明朝はWindowsでもMacintoshでも搭載されています。
「もう、今さら変えられない!」
これが、MS明朝を使う理由です。
Wordで使ってほしいフォント
「今さら変えられない」のは承知しています。でも、どこかのタイミングで変えないと一生MS明朝になってしまいます。さすがに、一生MS明朝になってしまうことは望ましくありませんね。
そこで、私が推薦する「Wordで使ってほしいフォント」を紹介します。ぜひ、今後の文書作成に活かしてください。
游明朝
まずは、「游明朝」です。游明朝はWindowsでもMacintoshでも搭載されています。一般的には3つのウェイトが搭載されていると思います。
游明朝は和文・欧文でも美しく仕上がるように設計されています。芸能事務所が発表する文書(謝罪文書や結婚文書など)でも使われています。
IPAex明朝
続いては、「IPAex明朝」です。IPAex明朝は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が開発したものです。文字情報技術促進協議会から提供されているフリーフォントです。
IPAexフォントは一画一画、細部まで丁寧に仕上げられており、より可読性に優れていると思います。さらに、MS明朝よりもメリハリを感じるフォントなので、文章に感情が生まれます。また、違和を感じることもありません。
ヒラギノ明朝
続いては、「ヒラギノ明朝」です。上の画像では、ヒラギノ明朝ProW3を使っています。ヒラギノ明朝はMacintoshやiPad、iPhoneにプリインストールされていますね。
ヒラギノ明朝は、筆の入りや抜けに力強さを感じます。なので、硬派な印象を受けます。また、ひらがな・カタカナ・漢字・英数字のバランスが良く、長文でも短文でも映えます。Apple製品ユーザーなら使うと良いでしょう。
リュウミン
続いては、「リュウミン」です。小説や学術論文集など幅広い用途で使われています。ただ、有償フォントなので、使用には十分注意してください。
リュウミンは、MS明朝のような「いかにも日本語文章らしいフォント」という雰囲気です。なので、MS明朝の代用にはもってこいです。でも、MS明朝よりはるかに可読性が優れています。至る所でリュウミンが使われているので、もはや「MS明朝の代用はリュウミン」と慣習的に決まっているのかもしれませんね。
筑紫明朝
最後に、「筑紫明朝」です。上の画像では筑紫明朝Lを使っています。筑紫明朝もリュウミンと同様、小説などの縦書きの文章でよく使われます。筑紫明朝もリュウミンと同様に有償フォントですので、使用には十分注意してくださいね。
筑紫明朝は、縦書きの文章にも向いているフォントだと思います。筆はらいの伸びが繊細かつ温かみがあるので、見ていて安心感を覚えます。
以上、私が推薦する「Wordで使ってほしいフォント」5選です。
Wordでは行間に注意!
Wordで一部のフォントを使うと、、、
このように行間が開いてしまいます↑。
これはフォント自体に問題があり、このようになります。でも、これは不具合ではないので安心してくださいね。もう、しょうがないことなのです。
このように行間が開いてしまうときは、行間設定で直しましょう!
Ctrl+Aで文章全体を選択した後、ホームタブ>段落をクリックしてください。
ちょうど赤丸のあたりをクリックしてくださいね。
段落設定のダイアログが表示されますので、「1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる」のチェックを外します。赤丸のあたりをクリックして、チェックを外してください。
チェックを外しましたら、「OK」をクリックして設定を反映させましょう。
これで、無事に行間を詰めることができました!
ぜひ、活かしてみてね
このようにフォントをMS明朝から変えてあげるだけでも、文章の印象は変わります。同じ内容の文章なら、読みにくいものよりも読みやすいもののほうが良いですよね。
ぜひ、フォントを変えて「読みやすい文章」を目指しましょう!
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Photo:R-kun Office
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