パワーポイントのスライドに使ってほしいフォントを紹介します。Windows、Macで使えるフォントです。この記事を読んで、今日からスライドで使うフォントをリニューアルしましょう!!
可視性と可読性
皆さん、パワーポイントでスライドを作るときのフォントは何を使っていますか? MS明朝でしょうか? それとも、游明朝でしょうか?
実は、今挙げた2つのフォントはなるべく使ってほしくないフォントです。というのも、、、可視性に優れていないからです。
フォントには「可読性に優れているもの」と「可視性に優れているもの」があります。明朝体は可読性に優れているので、小説などの長文向きです。一方のゴシック体は可視性に優れているので、ポスターなどの掲示物に向いています。
パワーポイントのスライドは「資料」です。プロジェクターやモニターに映して、聴衆に見せるものです。スライドはポスターと同じ掲示物です。
なので、パワーポイントのスライドでは可視性に優れたフォントであるゴシック体を使いましょう!
どんなゴシック体?
パワーポイントのスライドでは「ゴシック体を使ってねぇ~!」といいました。
さて、皆さんはどんなゴシック体を使っていますか? MSゴシックでしょうか? それとも、游ゴシックでしょうか?
実は、今挙げた2つのゴシック体はなるべく使ってほしくないフォントです。というのも、、、まだ可視性に優れていないからです。
ゴシック体の中でも「可視性」という一つの判断基準で優劣がつけられます。MSゴシックよりも游ゴシックが優れていますが、他にももっと優れているフォントがあります。
MSゴシックや游ゴシックよりも優れているフォントを一つずつ見ていきましょう!
パワーポイントで使うフォント
Windows編
まずは、Windows編です。Microsoft Officeを搭載したWindowsには、決して膨大ではありませんが、フォントが何種類がインストールされます。
インストールされたフォントの中で、和文フォント(日本語用)として薦めたいのが「メイリオ」です。
私はこんな感じ↑に使っています。メイリオは斜体に対応していませんが、ノーマルとボールドの2ウェイトがあるので、スライド作成にも重宝します。タイトルと本文でウェイトを分けてあげるとより良いです。
欧文フォント(半角英数字用)として薦めたいのが「Segoe(シーゴ)」です。
私はこんな感じ↑に使っています。Segoeはいろんなウェイトのフォントがインストールされていますが、Segoe UIとSegoe UI Boldの2ウェイトだけを使えば、混乱しませんよ。こちらもタイトルと本文でウェイトを分けてあげるとより良いです。
Mac編
続いては、Mac編です。MacもMicrosoft Officeをインストールすることで追加されるフォントがあります。
でも、、、Macは最初の段階でWindowsよりも多くのフォントがプリインストールされています。ヒラギノフォントや筑紫フォントがその例ですね。
せっかくMacを使っているので、Macにプリインストールされているフォントを使いましょう!
私はこんな感じ↑に使っています。ヒラギノ角ゴは多くのウェイトがあるので、W3・W6・W8くらいの3ウェイトに絞ってください。もちろん、タイトルと本文でウェイトを分けてあげるとより良いですよ。
欧文フォントとして薦めたいのが「Helvetica」です。
Helveticaも多くのウェイトがあるので、ノーマルとボールドの2ウェイトを使いましょう。もちろん、タイトルと本文で分けてあげるとより良いですよ。
そもそも、ヒラギノフォント自体が美しいフォントなので、わざわざ欧文フォントを設定してあげる必要がないかもしれません。なので、和文フォントも欧文フォントもヒラギノ角ゴで十分だと思います。
ワンランク上のフォント
次に、ワンランク上のお話です。
お金に余裕のある人、他の端末でパワーポイントデータを共有することがない人、より美しいフォントを使いたい人は、、、「UDフォント」を使ってください。
UDフォントはこんな↓感じのヤツです。
上はフォントワークスが提供している「UD角ゴ」シリーズです。タイトルには「UD角ゴ ラージ B」を、本文には「UD角ゴ スモール R」を使っています。
SDGsやバリアフリーに努める今日では、フォントも従来のものよりSDGsやバリアフリーなどに特化したものを使わなければなりません。
従来のものよりSDGsやバリアフリーなどに特化したフォントというのが「UDフォント」なのです。
UDフォントは、モリサワやフォントワークス、イワタなど様々なフォントメーカーから発売されています。モリサワには「BIZ UDフォント」というシリーズがありますね。UDフォントの重要性が高まっている今日では、パワーポイントのスライドにもUDフォントを使うことを私は推奨します。
といっても、UDフォントは有償フォント(一部無償もあり)なので、「サブスクリプション契約する」や「UDフォントが同梱するソフトを購入しインストールする」といった感じに別途のお金を支払わないと使えません。ちなみに、私は一生使うつもりでいるので、使うフォントは永続ライセンスで購入するようにしています。
結論
結論です。
パワーポイントのスライドで使ってほしいフォントは次のとおりです。
すべてヒラギノ角ゴでも良いかもしれません。
また、ワンランク上のフォントはUDフォントです。
無理する必要はありませんが、用意できるならUDフォントも検討してください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。今回はここまでです。
それでは~~!
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